SAKhsのブログ

サキの妄言の塊

進化論

どもども、サキです

今回は進化について考えていこうかなと思います


ところで皆様、ハースストーンには一体何体のミニオンがいるかご存知ですか?

現在マンモス年ラスト環境で740種ものミニオンがひしめいています、ワイルドまで視野を広げればその数は1024種にも及びます

莫大な数のミニオンですよね?

プレーヤーは知らず知らずのうちにこの巨大なカードプールの中から30枚のカードを選んでいるということになりますが、今回語らせてもらう『進化』というギミックは理論上その全てのミニオンを召喚できる可能性があるギミックです

有名なところだと「ドッペルギャングスター」が分裂したところに「進化」を当てる事で盤面に6マナのミニオン3体呼び出す『ドッペル進化』なんかが知られていますがこの「ドッペルギャングスター」、「進化」と共にスタン落ちします

そう、盤面全てのミニオンのコストを1点上げる「進化」はスタン落ちしてしまう訳ですね、重要な事なので強調しました

ですがこれだけ強力なギミックを捨ててしまうのは勿体無いとぼくは思います

まだシャーマン使いには「不安定な進化」と「告死隠者スロール 」が残っています、これらを使って盤面を『進化』させ、強力なミニオンを呼び出す確率、つまりは進化論について考えていきます


それでは各マナ帯から考えていきましょう



まず1マナミニオンから、これは0マナを進化させると出ますが、まず無い状況でしょうか


総数は71種類、24種類はスタン落ちします

最大スタッツは総合5点「ジャリッパナの騎士」等

最低スタッツは総合1点「ブラッドインプ」です

個体出現確率は1.4%

挑発5種、出現確率7%

突撃1種、出現率1.4%



スタッツ的に考えると「ジャリッパナの騎士」と「炎のインプ」が最大の当たりで、それ以外だと聖なる盾と挑発を持つ「有徳の守護者」等が当たりでしょうか

逆に最低スタッツの「ブラッドインプ」は外れかと言われるとそうでもないです、むしろ個人的にはマナを上げられてしまう「エメラルドの巣の女王」の方が嫌ですね、総合スタッツが4以上のミニオンは当たりと考えていいでしょう


その総合スタッツ4以上は現在12体存在しています、ですが「狂戦士の鎧」等のデメリットを持つミニオンも含まれてしまうので「有徳」などの当たりと判断できるミニオンを足し引きし結果12体のミニオンが当たりとすると約17%で良いミニオンが出ます、「メイルシュトローム」の参考程度にしましょう



次に2マナミニオン、コレはトーテムを進化させると出るマナ帯であり、「不安定な進化」最大の狙い「魔法使いの弟子」「高熱のエレメンタル」もこのマナ帯に属します


総数102種、26種がスタン落ちします

最大スタッツは総合9点「古代の番人」

最低スタッツは総合2点「初級エンジニア」

個体出現確率は0.98%

挑発8種、出現確率7.8%

突撃1種、出現確率0.98%



と言ってもお世辞にも「古代の番人」は当たりとは言い難いですよね、よってスタッツ上最大の当たりは総合スタッツ8点の「ドブネズミ」「追い詰められた歩哨」「ミルハウスマナストーム」の3体、次点では「サキュバス」辺りですかね


ですが2マナにはスタッツでは語れない最強のミニオンが存在します

先ほども触れた「魔法使いの弟子」「高熱のエレメンタル」の2体です

このミニオンはそれぞれ、『呪文のコストを1つ下げる』という効果を持っています

つまり、「不安定な進化」を撃ち放題になるという訳です、最速展開で3ターンそこらで盤面に10マナを数体呼ぶなんていうビッグプリも引くような展開を作ることが可能になる訳ですね

そんな2体は出現率は約2%程度、正直現実的ではないです

なので彼女達は出たら勝ちのラッキー辺りに考えて他の当たりも考えてみます


2マナには「パイロス」「きらめく暴風」等追加リソースを得るものや「カタツムリ」等の毒、「ミルハウス」「サキュバス」と言った中程度のスタッツと、バラエティに富んだラインナップが揃っています

正直何が出てもそこそこ頑張ってくれますが

厄介な「チョー」もここに含まれる為、理由がない限りは2マナ進化をする場合は先に撃ってもいい呪文は撃っておいた方が安全です

更に厄介な「終末預言者」も2マナな為トーテムを進化させるなら最大限の注意を払いましょう、約1%で盤面が吹き飛びます

他にも攻撃力2以下、体力2以下で雄叫び効果を進化失敗とするなら外れは23種類、出現確率は約22.5%となります

5体進化させたら1体は混ざってる計算ですね、まぁそれ以外は最低限の仕事はしますのでアグロプランを狙う時は積極的に狙ってもいいかもしれません



次に3マナミニオン、コレはトーテムを「スロール」の雄叫びで進化させた際に出てくるマナ帯となります


総数はマナ帯最大の142種、42種類がスタン落ちします

最大スタッツは総合12の「レイザーリーフ」ですが、ほぼ使い物にならないので省き、次点の総合11「傷を負った剣匠」とします

最低スタッツは総合2の「バジリスク」等

個体出現確率0.7%

挑発12種、出現確率8.5%

突撃1種、召喚確率0.7%


3マナは数は多いですがイマイチパッとしないイメージです

コレと言って戦術に組み込める効果のミニオンもおらずミニオンのスタッツも平均的です

「ウィッカーフレイム」「タールクリーパー」「フェルガード」と挑発は高品質なので「スロール」を使った際の装甲5点と合わせて守備的運用が安定します

攻め手としては「クエスト中の冒険者」が「不安定な進化」中に出ると化ける場合があります、「獰猛なヒナ」も言わずと知れた3マナアタッカーですね

また0.7%で「ハウルフィーンド」が出現すると、手札がむしり取られてしまい負けに繋がるので、ヒロパの分のマナを残しておいたり、「不安定な進化」も下手に3マナで止めないなど最大限注意してください

総合スタッツ5以下で効果が使用できないミニオンを進化失敗とするなら30種類が存在、出現確率は21%、2/3や3/2のミニオンとなるので、元がトーテムなら最低限と考えましょう



次に4マナミニオン、トーテムを進化させて、そのままヒロパを当てた際に出現するマナ帯です


総数は128種類45種類がスタン落ちします

最大スタッツは「クライヤミ」の20/20ですが、彼は動かないので総合14の「炎まとう無謀のもの」とします

最低スタッツは総合2の「さまよう無謀のもの」

個体出現確率は0.78%

挑発12種、出現確率9.4%

突撃3種、出現確率2.3%


4マナはスタッツの上下差が激しいマナ帯となります、それは最大と最低の数値を見て貰えば一目瞭然ですが、2/3等のスタッツのミニオンも普通に存在しているので、トーテムスロール進化からのヒロパ進化をする場合は欲を出すと損する場合があります

雄叫び系効果で3/3や2/3、3/2と言った3マナクラスのスタッツしかないミニオンは30種近くもいて25%の確率つまりは好きなトーテムを出すのと同じ確率で3マナクラスのスタッツのミニオンが出てしまいます、そして4マナには「ガラガラガイコツ」「穢れし爆弾」「護宝のドラゴン」といった、出たらまずいミニオンも複数存在してしまいます

これらを出す危険性、スタッツの下がる危険性、この2つを考慮すると3マナ進化の際に3/3が出てたとしても止めるのが安全な策と言えます

とはいえ、「ラッカリ・フェルハウンド」や「ウォーターエレメンタル」と言ったスタッツ上昇も見込めるのも事実ですし、DK変身からのヒロパはリスクがあるという事を覚えておき、状況に応じて進化を当てましょう



次に5マナ帯進化で出すのは少し難しいですね、トーテムに「ざわめきのエレメンタル」で雄叫びを2回発動したDKスロールの雄叫びを当てるとこのマナ帯になります


総数は103種、内7種はクエス報酬系等のトークンとなります、37種がスタン落ちです

最大スタッツは総合16の「ビタータイドヒドラ

最低スタッツは総合2の「ファーボルグの苔編み師」

個体出現確率は0.97%

挑発12種、出現確率11.7%

突撃2種、出現確率1.9%


5マナクラスになるとかなり強力な活躍を見せるミニオンが増えてきます

「アースエレメンタル」や「ドゥームガード」といった攻撃的ミニオン

ヴードゥーの呪術師」や「フェンクリーバー」のような防御能力の高いミニオン

一方戦闘のみならず「ドレッドロード」や「骸後家蜘蛛」のようなサポート能力の高いミニオンも多数存在しており、信頼に値するミニオンは多いです


それでもやはり「飢えたハゲタカ」や「菌術師」などの低スタッツミニオンは存在しており当たりしかないわけではありません

14種が3/3といった3マナ前後のスタッツで効果がありません

出現確率は13.6%ですが、そこそこの確率で強いミニオンが出現します

挑発の出現率も高いですが「爆弾部隊」が出ると、大きくテンポロスをした上でライフが5点持っていかれるのでそれには気をつけた方がいいですね



6マナ帯は言わずと知れた『ドッペル進化』のマナ帯ですね、「進化」に触れた事のある人なら経験のあるマナ帯です


総数は70種類、28種がスタン落ちします

最大スタッツは総合16の「フローズンクラッシャー」

最低スタッツは総合2の「暗黒街の大物」

個体出現確率は1.4%

挑発11種類、出現確率15.7%

突撃2種類、出現確率2.8%


「ケーアン」や「ハイメイン」「ボーンドレイク」と言った強力な断末魔効果を持つミニオンの温床、ハース最強の一角「シルヴァナス」も同じく6マナです

多くのマナ帯が『コボルト』のパックで進化先として弱いカードを与えられたのに対し6マナは「クリスタルライオン」「リン」「エティン」「グランブル」と強力なミニオンを多く与えられ強化されたマナ帯でもあります

進化失敗でスタッツが低く効果もないミニオンになる確率も10種14.3%と低め、全体的に進化先としては安定しているマナ帯であると思います


7マナ、ここからは最上級のマナ帯です

1番進化しづらいマナ帯かなと思いますが、中身は結構ひどいもので……


総数37種13種がスタン落ちします

最大スタッツは総合18の「沼の王ドレッド」

最低スタッツは総合2の「リネッサ」

個体出現確率は2.7%

挑発5種 出現確率13.5%

突撃0 進化不能


正直最も弱いマナ帯がここです

低スタッツへ進化失敗する確率が驚異の32.4%と圧倒的に高く「リネッサ」の1/1や「シルバーヴァンガード」の3/3「ストーンセンチネル」の4/4『古代樹』の5/5と失敗した時のスタッツの低さはもちろん、「ヴァンガード」「アナコンダ」「ドレッド」「タールロード」とこちらの言うことを聞かずに作戦を乱すカードが多いのもかなり辛いところです

また最上級マナ帯では最も挑発の数が少なく、更には10マナ以外で唯一突撃も存在せず点数を生む可能性もないという辛さ

「アントニダス」や「ヴェレン」なんかの普通に強いカードもありますが、かなりまちまちとなるのでここを目指しての進化はしない方が無難です、あくまで経由点、一時的到達点として使いましょう



8マナ、7マナとは打って変わって強力なミニオンひしめく激戦区、「性悪」で「琥珀」がめくれると強い理由がここにあります

ちなみに、ハースストーン最強、至高にして究極たる絶対王カリモス様も8マナです


総数27種、7種がスタン落ちします、スタン落ちが少ないですね、ここ最近で急に重いミニオンが増えたって事の現れです

最大スタッツは総合16の「リッチキング」等

最低スタッツは総合8の「荒くましい守護者」等

個体出現確率は3.7%

挑発6種、出現確率22.2%

突撃3種、出現確率11.1%


まず突出しているのは挑発と突撃出現率です、驚異的な数値を叩き出しているのが伺えますね

これは進化にマナを割いても以降の行動に支障をきたさないという数値なので、ここを目指すのであればマナを全て使って全力を尽くして構わないということでもあります

また単体でも「ティリオン」「グロマッシュ」「リッチキング」「グルゥル」と手のつけられない強力ミニオンが出現する可能性もあります


更には弱いカードがほとんどないというのも強いミニオンの出現に一役買ってます

最低スタッツである「荒くま」と「アラキア様」は共に挑発であり、シャーマンはデッキを軽く組みやすく、「くま」の効果を使用することは難しくありません、また「アラキア様」もありとあらゆる基本テキスト効果を持ち合わせることでそのスタッツ以上のパワーを持ちます

今回追加された「キングトグワグル」エラッタされた「ボーンメア」単純に「トートラン」あたりが弱い進化先となります

ですがスタッツ以上に危険なのが「アノマラス」です

コイツが死亡して爆発すると盤面が吹き飛びます、スタッツは高いですが終盤なので確定破壊が撃たれる可能性も十分にあり、負けに繋がります、念のため余分な進化や沈黙などの回避方法を用意しておくといいかもしれません



9マナ、辿り着くのが難しい割に今回多くの低スタッツミニオンを与えられ弱体化してしまった


総数23種、5種はスタン落ちします

最大スタッツは総合18の「ジャラクサス」等

最低スタッツは総合6の「アランナ」等

個体出現確率は4.3%

挑発6種、出現確率26.1%

突撃1種、出現確率4.3%


最低スタッツが複数いるんですよ「アランナ」と「ドラゴン孵化師」の2人

外れと言われるののほとんどは『コボルト』産のカードで具体的には「アランナ」「孵化師」「マスターオークハート」あたりです、どいつもコイツもスタッツが低くて効果もないんですよねぇ

とはいえ悪いことばかりでもなく「ヴォイドロード」や「眠れるドラゴン」といった強力な挑発を与えたのも事実です、複雑ですね


更に9マナは「デスウィング」以外の各種ドラゴンの長たる5大竜達が属しています、彼らも強力な効果を持ってはいますが、「アレクストラーザ」は5大竜のリーダーの割には進化で出るとただの8/8と物足りません

「イセラ」等が出ると効果も強力でテンションも上がりますね、「黒曜石」「ヴォイドロード」と並び9マナ最大の当たりといっても過言ではないと思います



10マナ、最大マナです尖ってるため挑発も突撃も存在しませんがスタッツが圧倒的です


総数は11種、7種がスタン落ちします

最大スタッツは総合24の「デスウィング」等

最低スタッツは総合12の「クトゥーン」

挑発0、進化不能

突撃0、進化不能


「デスウィング」「ティランタス」といった最高峰のスタッツが並ぶマナ帯、「ティランタス」「ヤシャラージャ」以外は効果が無いと同義なものの、その暴力的スタッツでねじ伏せる事は用意です


『旧神』がスタッツに不安が残るので過信は禁物、ということ以外は特に地雷もなく扱いやすいマナ帯でもあります

とはいえ進化でここに辿り着くにはターン数かマナがかかります、大概は8、9マナで止めた方が効果も相まって強いので、削られたライフをリセットするための進化でないとここに辿り着くことはできません


10マナ以降の11マナ、12マナ、25マナにはそれぞれ巨人が控えており、12までは8/8が固定されますのでダメージリセットの為の進化となりますね



長くなりましたが以上が各マナ毎の進化を確率的に見たものとなります


なぜこの時期にこんなものを書いたかと言うと、スタン落ち前だからですね

こうして今の進化についてまとめておくことで新年度、ワタリガラス年の進化と比較しやすくなると言うわけです

カードプールが一新されるので、ここまで書いた確率が大きく変動します、それはこれから発表される『ウィッチウッド』のカードによって変わりますが、こうして数字にしていることで現状は4マナと7マナへの進化が部が悪いと言うのが分かったように、スタン落ちと新拡張でどのマナ帯が進化した際のリターンが大きいのか、どのマナ帯の部が悪いのか、それをいち早く知る為の比較対象として今回サラッとですが、書かせていただきました

進化は運ゲーと言われがちですが、部の良いマナ帯、部の悪いマナ帯がそれぞれあるということに気づけば自ずと進化は運だけのゲームでは無くなっていきます

確率のゲームをするのですから、やれる事はやっておきたいですしね

以上で現進化論一旦締めたいと思います

新拡張でどんな進化が可能になるか、楽しみですね

それではまた妖の森でお会いしましょう

ご静聴ありがとうございました


※質問リクエスト等常時募集中にてございます、私程度で力になれそうな事があればお気軽にどうぞ